石積の手法に関するページなのですが、土木工事としては一般的工種である「石積」にも関わらず参考文献が極端に少なく、また地域や流派による用語偏差などもあるようで、専門用語の定義もあまり定着していないようです。
このページも例外ではありません。周りには石工さんはいっぱい居るのですが、編集している私自身は石工経験は皆無で、「聞きかじり」編集となっています。ご覧くださる専門家の皆様には手法や用語の定義に異論も
多々あろうかと思います。そういう時でも見捨てずに教授ください。
「石工の修行を始めた若手の方々が大勢覗きに来てくれるサイトにしたいな〜!!」・・・などと大それたことを考えております。
注) ここで紹介する写真は、一部の除いて説明の参考資料として撮影した既存一般構造物写真で、弊社施工事例ではありません。
| 亀甲積 | |||||||||
面をほぼ正六角形に加工した石を組上げる石積は、石積中で最も上品だといわれています。
ただ、単価も相当なものに!!![]() ![]() |
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| 並亀甲積 | |||||||||
積み方は亀甲積と同様ですが、ことさら亀甲形にこだわらず間知石の四隅を切り落とし体裁よく積む方法です。
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| 亀甲谷積(蓮華積) | |||||||||
基本的な間知石の対角の隅、下図上段の斜線部分を打ち欠いて変形の六角形とした物を中石として積み上げる手法です。
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| 玉石亀甲積 | |||||||||
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愛知県北部から岐阜県南部にかけての神社仏閣で多くみられる手法。木曽川の玉石を吟味して積まれたこの石積みの合端の緻密さと磨かれた石の表面の輝きは見事の一語につきます。 写真は特別な事例で、膨大な費用がかかっています。一般的にはもう少し粗い仕上げとなりますが費用は少々高めと考えて頂いた方がいいでしょう。 ![]() |
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| 布積(煉瓦積)(長手積) | |||||||||
石が横に整然と並ぶ布積は上品であるが、
目筋は一直線で強度面では問題があります。土圧を受ける場所では胴込や裏込コンクリートを十分に施し、コンクリート擁壁としても機能するように施工すべきです。 ![]() |
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| 鵜立返積(うたてがえし) | |||||||||
| 明治31年頃から中央線の鉄道工事が始まった頃、大久保芳正氏を中心とする石工一団があり、いろいろな積み方をして研究した結果
、矩形の石を谷に落し込み斜め45度に寝かせる「鵜立返し」という方法を確立したといわれています。以後、この積み方は普及し、谷の形状から連想されたのか矢羽(やばね)積と呼ばれるように
なっていきます。
下図が考案された当時の「鵜立返積」。 ただ、それ以前から、谷に落し込む谷積と呼ばれる方法はあったようですが、当時の谷積は原石を大小に小割りした積石で谷をつくりながら積み上げるもので、矩形に加工した石を連続的に積む現在の谷積手法は明治31年から37年の間に考えられ た鵜立返が元となっているようです。、以後大正から昭和にかけて「石積は谷積でなければならない」とまで云われるほどに発展してきたのだそうです。 ![]() ![]() |
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| 矢羽積 | |||||||||
| 矢羽積は、中石の両肩をほぼ45度に傾け、中石の長辺の半分を谷に落とし、残り半分を隣石に立てかける積み方です。 矩形の石の短辺で谷の深さは決定される訳ですから、中石の面の加工での長辺:短編はほぼ 2:1 となります。 ![]() ![]() ![]()
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| 矢羽谷積 | |||||||||
| 矢羽谷積は、矢羽積同様に中石の両肩をほぼ45度に傾けて積みますが、こちらは中石の長辺の 三分の二 を谷に落とし、残りの三分の一を隣石に立てかける積み方です。したがって、中石の加工での長辺:短辺はほぼ 3:2 となります。 倒潰に対する強度は矢羽積より上だと思われます。 現在、一般的に「谷積」と呼ばれる手法のほとんどがこれを指しています。 ![]() ![]() |
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| 綾織積(あやおりづみ) | |||||||||
| 他の石積のように一方方向から順序よく積むのではなく、石を1個おきに積んでいく。したがって谷は三つ渡り谷となる。 言葉での表現は分かりにくいが、谷積の展開図を90度回転させてみてください。それが綾織積です。 ![]() |
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| 往復積(いってこい) | |||||||||
| 折返し積とも呼ばれるこの方法は、鵜立返積の簡略版といったところでしょうか。 石の面を決めて隣石に寝かせつけることを繰り返して積み上げる手法ですが、目筋が一直線になるので構造的には弱い方の部類に入り、大きな外圧を受ける場所には不向きです。 ![]() ![]() |
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| 行違積(いきちがい) | |||||||||
| 往復積を一工夫して目筋に変化を与えた積み方です。 石の大きさをだいたいそろえて3個から6個をまず右に傾けて積み、次の3個から6個を左に傾けて積む。これを繰り返して積み上げる方法です。 下図はわかりやすくするために、目筋はほぼ水平になっていますが、野面石や玉石積では目筋の流れを水平にせず出来る限り大きく波打たせるのが良いとされています。 ![]() |
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| 俵積(たわらづみ) | |||||||||
俵積または小口積と呼ばれるこの方法は、玉石を使用し、面をほぼ垂直に肩先を揃えて積上げる手法です。![]()
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| 笠置積(かさぎづみ) | |||||||||
| 野面石や玉石を利用して積上げた後、天端石には間知石を利用する手法です。 天下石を積むときに天端の間知石がかかりやすいようにすることが必要です。 ![]() 天端が”のた”がないようにすることで土砂の流出を防ぎ、敷地を広く使用できるようにできる利点がある。 |
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| 整層乱積(せいそうらんづみ) | |||||||||
| 基本的には布積の手法を踏襲しているので矩形の石を使用する。 石を水平にしたり垂直に立てて使ったり、また一方の隅を打ち欠いたりして横目地を通さない積み方。 |
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| 乱積(らんづみ) | |||||||||
| 不定形の石を見立てながら、基本的には谷積の手法にならいこれまでに紹介した各種技法を巧みに組合わせながら堅固に積む手法。不規則な模様になって表れるその姿はは賛否あるかもしれませんが、最も玄人受けする積み方でもある。 この手法では、石材は無論のことですが、多分に歩掛(手間)に左右される単価が合端(あいば)の仕上げ程度により大きく違ってきます。 当たり前のことではありますが、施主さんの要望による仕上げ程度は施工単価に大きな影響を与え、私共の見積もりをより難しくしているというのが本音ではありますが、この手法は、石工さんの石積技法の集大成でもあり、その不規則の美しさは布積や谷積にはないものが・・・・。 写真は弊社の石工の手によるもの。
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