石屋さん語?

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石屋さん・・・いしやさん・・に「お」をつけると・・・おいしゃさん・・・ん?・・・お医者さん?
石工用語は医学用語ほどに難しい。と、いうわけで・・・ドウイウワケダカ・・・・・石屋さん語の解説です。

注) ここで紹介する写真は、一部を除き説明の参考資料として撮影した既存一般構造物写真で、弊社施工事例ではありません。

あ行 合端 穴太衆 綾織積 行違積 往復積 鵜立返積
か行 かけ合端 笠置積 亀甲積 亀甲谷積 畦鍬 ガニ 間知石 玄能 小口積
コヤスケ 呉呂太石
さ行 雑割石 じ合端 整層乱積
た行 玉石 谷積 俵積 ちゃり 天端石
な行 中石 長手積 並亀甲積 布積 根石 野角 のた 野面石
は行
ま行 もたせ
や行 矢羽積 矢羽谷積
ら行 乱積 煉瓦積 蓮華積
わ行 渡り
あいば 合端 石積での隣り合った石と石との接点(隙間)のことを指します。
あのうしゅう 穴太衆 穴太衆とは、戦国時代に大活躍した近江近郊の石積み職人の集団の事。起源は穴、阿那(阿羅)からすぐに連想される、朝鮮系の渡来人のこと。実際、比叡山系と琵琶湖に挟まれた南北約4〜5`、東西約1`の細長い大津市北郊地帯に築造された古墳は2千を超え、その殆どが6世紀中期から7世紀初頭にかけて、渡来人が築造したと推定される古墳時代後期の群集墳である。
横穴式古墳の石室は用材として主に花崗岩を使用し、野面石の乱積みという構架法を用いている所に穴太衆の技法の祖形を見ることができる。
飛躍的に知られるようになったのは、天台宗総本山の比叡山延暦寺で、大陸からの渡来人系である伝教大師最澄によって開創、平安時代に三山十六谷に渡って寺院を拡大、最盛期には三千の坊舎をもち、日本仏教のメッカとなる地位を築いた。山の斜面を削り平地とする石垣普請に比叡山麓に住み、石室づくりの技法を持つ穴太衆が動員された事は想像できる。
織田信長の比叡山焼討ちの時、石垣をも壊そうとしたが堅固でできなかった・・・・以来、信長は城普請に穴太衆をつかう事にしたといわれている。
石垣積みの技としては大きく分けて、野面積、打込みハギ、切込みハギの三種類に分けることができると言われているが穴太衆積は言うまでもなく、野面積を代表する積み方で、一見粗野に見え るが、堅牢さは比類ないもの。その秘密は積み石の比重のかけ方にあって、表面から三分の一くらい奥のところに重力がかかるように組まれていて、さらに土の水ぶくれによる崩壊を防ぐため、石垣の奥に栗石層、その奥に小石をつめていくなどして排水をよくする工夫が施されてい る。目に見えない部分に、穴太衆積ならではの秘伝の技が潜んでおり、それが数百年の風雪に堪え得る堅牢さを生み出している

坂本-竹林院入口
あやおりづみ 綾織積 他の石積のように一方方向から順序よく積むのではなく、石を1個おきに積んでいく。したがって谷は三つ渡り谷となる。言葉での表現は分かりにくいが、谷積の展開図を90度回転させてみてください。それが綾織積です。 詳しくは石積手法
いきちがいづみ 行違積 鵜立返積の簡易バージョンの一つです。
3個から6個右に倒して隣石に立てかけると次は左に倒して隣石に立てかけることを繰り返す手法。詳しくは石積手法
いってこいづみ 往復積 鵜立返積の簡易バージョンの一つです。
1段目を右斜めに倒した石を連続させて積み、2段目は左に倒した石を連続させる。詳しくは石積手法
うたてがえしづみ 鵜立返積 明治時代にそれまで谷積と呼ばれていた積み方を改良して考案された。詳しくは石積手法
おとしづみ 落し積 現在の谷積は明治になってから考案されたものだが、この落し積は現在の谷積の原形だといわれている。石の面の対角を縦に落とし込むという落し積は現在の谷積の古い手法。
かけあいば かけ合端 合端参照
かさぎづみ 笠置積 野面石や玉石を利用して積上げた後、天端石には間知石を利用する手法。天下石を積むときに天端の間知石がかかりやすいようにすることが必要 。
がに ガニ 玉石を傷つけることなく吊り上げ移動させる道具
きっこうづみ 亀甲積 石を正確に六角形に加工して積上げる手法です。詳しくは石積手法
きっこうたにづみ 亀甲谷積 間知石の対角の隅を切り落して積上げる簡易亀甲積です(別名:蓮華積)。詳しくは石積手法
くろくわ 畦鍬 畦(あぜ)に鍬(くわ)と書いて「くろくわ」と読ませています。
昔、土木工事を請け負って全国へ出かけていった土木工事のプロ集団のことです。古くは日本書紀にも登場する大阪狭山市の狭山池の築造にも畦鍬衆が使われたのだそうです。ただ詳しくは勉強中で、私にはよく分かっていません。、
もちろんコンクリートなどない時代ですから、土工事と石工事がメインです。石積手法の発展には大いに貢献したでしょう。
けんちいし 間知石 控えを楔形に切り落としたもの(四方落し)です。最近は中国からの製品が大半を占めています。

げんのう

玄能 ゲンノウの呼び名は、多岐にわたり、大工さんの金槌のことをゲンノウと呼んだりしますが、一般的にはどうなんでしょう。石積などの石屋さんが使う鉄槌をゲンノウと呼ぶのが普通かな
ゲンノウの名前の由来は、
その昔、村人の一人が畑を荒らす悪い狐を退治しようと罠を仕掛け9匹の狐を捕らえた。村の衆はその狐を川に投げ込んで殺してしまう。その狐たちの怨霊が化けたといわれる奇妙な石が栃木県の那須野々原という所にあった。
その石の上をからすが飛ぶと突然落ちてしんでしまう。狸が石に触れたとたんにばったり倒れて死んでしまう。・・・・・人々はその石を殺生石と呼んだ。
そんな噂を聞きつけた徳の高い禅僧がこの村にやって来る。禅僧は気勢を上げながらその殺生石めがけて持参した鉄槌を振り下ろし 、見事に打ち砕いてしまうのである。以来、カラスや狐にも何も起こらなくなったという。
その禅僧の名を玄翁和尚といい鉄槌のことをゲンノウと呼ぶようになったという。
現在は「玄能」と書くが、本当は玄翁だった・・・・・・というお話でした。
こぐちづみ 小口積 俵積のことです。詳しくは石積手法
ごぼうづみ 牛蒡積 字のごとく牛蒡のような控の長い石を重心がなるべく下になるような積み方をする手法。有名なところでは滋賀県の彦根城の天守閣がそうだといわれている。
こやすけ コヤスケ 石の角を直線的に切り欠く道具
ごろたいし 呉呂太石 野面石のうち特に丸みのあるものを指す
さくじ 作事 その昔、日本の城郭の建設工事では、石垣や土塁や濠などの土木工事を普請(ふしん)と称し、天守や御殿や城門や櫓などのけんちくこうじの事を作事(さくじ)といって区別していたようです。
ざつわりいし 雑割石 間知石は控えを四方落しにするがこちらは二方落し。
さんぎづみ 算木積 出隅の石には直方体に近い長石を用い、その長辺と短辺を互い違いに向けて積上げる手法です。
天正年間(1573-92)にはすでに見られるが、関が原の合戦後の築城盛況期に発展し慶長10年(1605)頃に完成したと見られている。
完成された算木積では長辺が短辺の2倍以上の隅石を使い下端から上端まで乱れることなく整然と長短交互に積上げられている。
じあいば じ合端 合端参照
せいそうらんづみ 整層乱積 基本的には布積の手法を踏襲しているので矩形の石を使用する。石を水平にしたり垂直に立てて使ったり、また一方の隅を打ち欠いたりして横目地を通さない積み方。
たまいし 玉石 河川の川原などに見られる石で、花崗岩や砂岩類が長い年月で丸くなったもの
たて合端 縦合端 合端参照
たにづみ 谷積 矢羽積に代表されるいわゆる「谷に落とし込む」石積手法の総称。詳しくは石積手法
たわらづみ 俵積 俵積または小口積と呼ばれるこの方法は、玉石を使用し、面をほぼ垂直に肩先を揃えて積上げる手法です。 詳しくは石積手法
ちゃり ちゃり 「ちゃり」または「ちゃり石」とは、
奈良県吉野川流域では、川から集めてきた玉石や砂利のことを「ちゃり」と呼ぶ。最近は砂利採取は禁止されているが、昔は「ちゃり屋」を職業としている人もいたようです。
てんばいし 天端石 石積の上端に積まれている石のこと
なかいし 中石 天端石と根石以外で石積の中段に積まれた石のこと
ながてづみ 長手積 布積の別名です。
なみきっこうづみ 並亀甲積 間知石の四隅を切り落して積む簡易亀甲積です。詳しくは石積手法
ぬのづみ 布積 石を長手を横に整然と並べて積む方法で長手積とも呼ばれます。詳しくは石積手法
ねいし 根石 石積の下端に積まれている石のこと
のかく 野角 野面石のうち特に角張ったものをいう
のた のた 「のたうつ」とは本来、もがき苦しむ様子を指すのだそうですが、石工用語では、波打つことをいいます。直線ではなくうねうねと曲がった様子です。
必ずしも悪い意味ではなく意識して「のた」をうたせる場合もあります。
のづらいし 野面石 山野に転がっている石で、転石(てんせき)とも呼ばれる石です。特に角張ったものを「野角(のかく)」、丸みのあるものを「呉呂太石(ごろたいし)」、扁平で長めの物を「野板(のいた)」と呼びます。
ふしん 普請 その昔、日本の城郭の建設工事では、石垣や土塁や濠などの土木工事を普請(ふしん)と称し、天守や御殿や城門や櫓などのけんちくこうじの事を作事(さくじ)といって区別していたようです。
もたせ もたせ 谷積の根石は基本的には五角形に加工された物をしようするのだが、中石に使う基本形の石の下部を打ち欠いて根石の代用とする方法を「もたせ」という。
法長を調整する目的としてはこれが有効のようです。
やばねづみ 矢羽積 関西地方では総称として「谷積」としているようであまり浸透した呼び方ではないようです。正確には矢羽積と谷積は分類されています。詳しくは石積手法
やばねたにづみ 矢羽谷積 矢羽積の谷を深くした積み方です。現在の石積ではこの手法が「谷積」と呼ばれ石積の主流となっています。詳しくは石積手法
らんづみ 乱積 不定形の石を見立てながら、基本的には谷積の手法にならいこれまでに紹介した各種技法を巧みに組合わせながら堅固に積む手法。不規則な模様になって表れるその仕上げは賛否あるかもしれませんが、最も玄人受けする積み方でもある。詳しくは石積手法
れんがづみ 煉瓦積 布積の別名です。
れんげづみ 蓮華積 亀甲谷積のことです。
わたり 渡り

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